安全靴が原因の巻き爪矯正事例
巻き爪と聞くと、多くの方が女性ばかりがなるものだと思われがちですが、実は男性でも巻き爪で悩んでいる方が多くおられます。比率で述べると、女性6:男性4くらいのものでしょうか。
女性に多く見られるのが、パンプスやヒールからの悪化。男性だと、安全靴や先の尖った革靴を履いておられる方に多く見られます。先の尖った革靴だと、見た目の形状から指の先を押さえつけるような形なので、すぐに分かるのですが、実は安全靴を吐いておられる男性の方が圧倒的多数を占めます。
つまり、先の固い靴が、巻き爪を悪化させていると思われます。安全靴の他にも、野球のスパイクなどもその一つです。
ただ、あくまで私の経験則からの判断ですが、巻き爪自体は先天性のもの、つまり遺伝によるものが、圧倒的多数を占めているように思われます。例えば、どれだけ高くて細い先の尖ったヒールを履いている女性でも、巻き爪による痛みが出ない方も多くおられますし、当然のことながら、野球をしている方全てが、巻き爪を悪化させるわけではありません。
よく「陥入爪」という言葉が使われていますが、巻き爪と陥入爪の違いを簡単に述べますと、
巻き爪=左右対称の巻き、痛みを伴っていない巻き
陥入爪=左右非対称の巻き、痛みを伴っている巻き
となります。つまり、遺伝からくる左右対称の巻き(巻き爪)が、後天的に外部からの様々な理由で悪化し、痛みを伴っている巻き爪(陥入爪)となるわけです。
ここで、ちょうど先日巻き爪矯正が完了した男性の写真を紹介致します。
京都市伏見区からの男性で、安全靴による陥入爪になります。
初回来院時・巻き爪矯正前の写真↓
4回目来院時・巻き爪矯正完了の写真↓
正面からの写真なので、少し見づらい点もありますが、写真左の爪が肉の中に食い込み、矯正前は目視できない状態になっていました。かなり強い痛みが生じておりましたが、2回目の来院時には、痛みはまったくなくなったとの事で、4回目来院時には、肉に食い込んでいた爪は完全に表に出てきて、まっすぐな爪になりました。
お仕事上、安全靴をやめることができない方がほとんどだと思いますので、もし安全靴から巻き爪が悪化した際には、サイズを一つ上げるだけでも、若干の緩和が期待できます。ただ、根本的な解決としては、やはり矯正が必要になることと思います。